私たちの身のまわりには、目には見えないウイルスや細菌がたくさん存在しています。普段から手洗いやうがい等で感染症予防に努めていても、日常生活を送る中で「いつの間にか感染していた…」ということもあります。
受験を控えた学生やどうしても休めない事情を持った方等、感染症の予防精度をさらに高めたい方に有効な手段として、予防接種や予防投薬といった方法があります。
予防接種
予防接種とは、感染症の原因となるウイルスや細菌、菌が作り出す毒素の力などを弱めて作ったワクチンを事前に投与することにより、その病気に対する免疫をつける予防方法です。
当クリニックで接種できるワクチン
- 肺炎球菌ワクチン
- 肺炎球菌は肺炎の原因になる細菌のことで、肺炎球菌が原因となった肺炎は全体の2割~3割程度ですが、罹患した場合、重篤化しやすいというだけでなく、様々な病気の原因にもなります。
肺炎球菌ワクチンを接種してから効果が現れるのは1か月位ですが、それから5年程効果が続くと考えられています。
また、年齢に関係なく接種できますが、呼吸器系の基礎疾患、持病が心臓や腎臓にある方の場合、肺炎に罹患すると命に関わる場合がありますので、接種しておくことをお勧めしています。 - インフルエンザ予防接種
- インフルエンザとは、インフルエンザウイルスへの感染による疾患で、発症すると38℃以上の発熱や頭痛、関節痛、筋肉痛、寒気などの症状が現れる他、普通の風邪と同じように、のどの痛み、鼻みず、咳などの症状も出てきます。加えて、子どもの場合は痙攣や中耳炎を起こしたり、稀には急性脳症を発症する場合があります。また、高齢者や免疫力の低下している方では肺炎を併発するなど、重症化するケースがあります。
インフルエンザワクチンは、接種してから効果が出るまでに約2週間程度の時間を要し、その効果は約5ヶ月間持続します。
接種時期に関しては、インフルエンザの流行期が例年12月~翌3月頃ですので、毎年10月下旬~12月頃に接種することをお勧めします。
「高齢者施設と隣接しておりますので、外来患者様のワクチン接種に限りがございます。また、供給量によっては外来患者様の接種を行うことのできない年もございますのでご了承ください。詳細は時期になりましたらクリニックブログでのお知らせか、直接お問い合わせくださいませ。」
お申込み方法
当クリニック代表電話(043-203-5066)にご連絡ください。
予防接種費用
- 肺炎球菌ワクチン
- 7,000円
- インフルエンザ予防接種(外来)
- 3,000円
予防投薬
インフルエンザウイルスに感染すると、高熱や強い全身症状に見舞われて相当な体力が失われます。これを予防する為に、抗インフルエンザ薬を使うことができます。
ただし、誰でも安易に使用することはできず、例えば入院中に同室の人がインフルエンザに罹患した場合など、インフルエンザの感染リスクが高い場合などに使われます。
予防効果は、服用している期間に限られます。
投与可能な抗インフルエンザ薬
- タミフル
- 現在、4種類の抗インフルエンザ薬がありますが、当クリニックでは「タミフル」を予防薬として投与しています。
タミフルは、インフルエンザウイルスの増殖を抑制する薬で、治療用に投与される場合は、インフルエンザ発症後、48時間以内に服用治療を開始すると効果を発揮します。
予防薬として使用する場合は、ある一定の期間だけ感染を予防する目的で用いられます。予防できるのはタミフルを服用している期間のみです。
お申込み方法
当クリニック代表電話(043-203-5066)にご連絡ください。
予防投与・投薬
- タミフル(予防)
- 自費(10割負担)